LPガスの正式な呼び方は「Liquefied Petroleum Gas(液化石油ガス)」の略称で、一般的に頭文字をとってLPG・LPガスなどと略されています。また一般家庭用で使われているのはプロパンでプロパンガスとも呼ばれています。また、液化石油ガスは、ガスを常圧で冷却することで気体から液体に変えたものです。液体にすることで体積が小さくなるため(1/250)、液化して輸送しやすくしています。
LPガスは含まれる成分の特性や供給方法などからいくつかのメリットがあります。ここからは、知っておきたいLPガスについて解説していきます。
1.空気より重い
LPガスは空気の約1.5倍の重さがあり、もれると低いところや物かげにたまる性質があります。
2.容易に液化させることができる
LPガスは簡単に液体になる性質があります。液体になると体積は気体の時の250分の1まで小さくなるため、コンパクトな容器で大量のエネルギーをどこにでも運ぶことができます。
3.無色無臭
LPガス本来は無色無臭ですが、漏れた時にすぐわかるように、タマネギが腐ったような臭いがつけてあります。
4.燃焼するにはたくさんの空気が必要
LPガスが燃焼するためには、大量の空気(酸素)が必要です。室内でガスを使用するときは、充分に換気をしてください。
1.人と環境にやさしい
LPガスは環境にやさしいという点でも優れています。まず、燃焼時のCO₂排出量が石油や石炭に比べて少ないです。燃焼することで大気汚染物質となる硫黄分もほぼ含まず、同じく燃焼で有害な物質である窒素酸化物に変わる窒素も含んでいません。この素晴らしいエネルギー、LPガスを安定的に安全にお届けする事で、地域の皆様が安心して暮らせる環境を守りたいと願っております。
2.発熱量は都市ガスの約2倍
都市ガスと比較して発熱量が大きく、レストランなど強力な火力が必要とされるキッチンでも重宝されています。まず挙げられるのが、発熱量の高さです。同じ火力でもより少ない量で済む熱効率の高さは、LPガスの大きなメリットと言えます。そのため、中華料理店など強い火力を必要とするレストランでは、都市ガスを選べる立地であってもLPガスを選んでいるところも少なくありません。
LPガスは、電線や地下導管など、大規模なインフラを必要としない分散型
地震などの災害時に強いのもLPガスのメリットです。地下の配管を通して供給される都市ガスは、災害時に供給が途絶えてしまうと直後の復旧が難しいという側面があります。LPガスは、地震など万一の災害時にも、素早い対応が可能です。過去の大災害においても、いち早く完全復旧を実現。避難所での炊事や入浴などの主要エネルギーとして活躍し、災害に強いエネルギーであることを実証しています